ソルトレイク 会議

今回参加した会議は理論神経科学系の会議。自分の専門は全く神経科学でないが、数学的な方法論として色々使えるものがあるので今回参加してみることにした。

なので研究内容に関してはかなり五里霧中でまとまったこともかけなさそうなので会議自体について思ったことをまとめて見る。

P1010539

この会議はすでに何度も開催されて歴史のあるもので、かならずソルトレイクで開催されるらしい。参加者も200人以上になると思うが、参加者同士の議論などをうまく高めるような仕掛けが出来ていると思った。

まずなるほど、と思ったのは会議会場で朝ごはんが出ること。ホテルの朝ごはんは高いし、日本のコンビニのようなお店も無いアメリカでは、朝ごはんを 提供することで朝のセッションの参加者を劇的に増やしている。朝ごはんといってもパンとコーヒーとフルーツくらいだがこれがかなりの効果がある。実際、朝 の参加者の参加率はかなりたかかった。

朝ごはんで参加者を集めたら今度は参加者を会議会場につなぎとめておく工夫が必要になる。特にこの会議のようにセッションが1本であると、自分の興 味や専門でない話が出てくることが非常に多い。この会議ではmain meetingでもworkshopでも無料の無線LANを完備して、会議会場で仕事が出来るようになっている。また参加者が仕事をしたり議論をするのに 使えるソファーや椅子・テーブルなどがちゃんと完備されていた。こういう工夫をしないとどうしても、関係ないセッションの時に参加者がLANの使えるホテ ルの部屋に戻ってしまったり(特に宿泊施設とホテルが一体だと)、議論出来る場所を求めて会議場の外のカフェに流れていったりしてしまう。

workshopは隔離された場所で行われているので外に逃れることはできないが、部屋にこもってしまうことは起こりうる。しかしworkshop の建物は本当に至る所にソファやテーブルが配置されていて、部屋なんかにいるよりpublic placeにいる方が居心地がよく、参加者どおしのコミュニケーションが促進出来ていた。これでホワイトボードが完備されていれば完璧だなあと思う。

加えて、人が集まる場所にコーヒーが完備。逆にコーヒーがあるところに人が議論できるような椅子とかテーブルがちゃんと備え付けられていたのはさすがだと思った。ちょっとした出費になるわけだが、研究者は大体コービーを求めて放浪するのでいい仕掛けだと思う。

会議プログラムの構成でいうと、メインカンファレンスのセッションは一本で構成されていて、inviteが45分、参加者からの口頭発表2件がそれ ぞれ15分で、トータル1時間半くらいでひとつのテーマがまとめられている。この構成は聞いている方も緩急がつけられて集中力が持続して、なかなかいい組 み合わせなのでないかと思った。またポスターセッションが夕食後からほぼ夜中の12時まで非常に長い時間とられていることも非常によいと思った。参加者も 遅くまで非常に活発に議論をしていたところはq-bioの年会と同じだなあと思った。

他方でworkshopはパラレル7件くらい開催され、テーマを絞って比較的狭い部屋で行われた。これはこれで参加者の間の関係がうまく作れそう良 いのでないかと持った。うまくメインカンファレンスで取り上げるテーマとworkshopで取り上げるテーマを選ぶことで、シリアルとパラレルの特性の良 いところを活用出来ているのでないだろうか。この辺、q-bio年会の今後の企画にも参考になるだろうと思う。もちろん複数のテーマがいくつか出てくれば のことだが。

他方で、q-bioとの違いといえば、ある程度参加費をとってかつ設備の良い場所で行っているということ。もちろんもう少し節約することはできるだ ろうが、長い間ここまでアクティブな状況を保つにはそういうところでも努力が必要なのかもしれない。まあ参加者がここまで多くなければほかにもやり方はも ちろんあると思うが。

今回の会議参加は学術的なものだけでなく、よい会議のあり方についても色々と学ぶことがあった。


Leave a Reply